クラシックCDこの曲ベスト3 File-003
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
交響曲、管弦楽曲と来ましたので、
次は協奏曲でしょう。
ピアノ協奏曲を
取り上げようと思いましたが、
前回のラプソディ・イン・ブルーが、
ピアノ独奏部分を有しているため、
今回はヴァイオリン協奏曲です。
ヴァイオリン協奏曲は、
ベートーヴェンもブラームスも
メンデルスゾーンも
チャイコフスキーも
名曲なのですが、
私の好きなのはシベリウスです。
しかも、なぜかこの曲は、
女性のヴァイオリンで聴きたいという
固定観念があるので困ったものです。
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/04/2016.06.04-1.jpg?resize=700%2C694&ssl=1)
ムター(vn)
プレヴィン指揮ドレスデン国立管
私の大好きな
ムターのヴァイオリンで聴く、
至福の時間。
この1枚だけでいいと思う
瞬間があります。
一般的にはハイフェッツ盤が
人気が高いのですが、味わいに
不足しているような気がします。
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/04/2016.06.04-2.jpg?resize=700%2C709&ssl=1)
ハーン(vn)
サロネン指揮スウェーデン放送響
一般的ではないでしょう。
シベリウスの音楽というよりも
ハーンの音楽という気がします。
でも、ハーンのつややかで妖しげな
弦の音色に心を奪われています。
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/04/2016.06.04-3.jpg?resize=700%2C674&ssl=1)
ヌヴー(vn)
ジュスキントン指揮
フィルハーモニア管
古い録音で、
初めての人にはお勧めできません。
私はできるだけ音質のいいもの、
最近の録音のものに
食指が動くのですが、当盤は違います。
何とも言えず
張りつめたような弦の音色に
魅了されてしまっています。
古い録音でもいいものはやっぱりいいと
思わせる演奏です。
男性ヴァイオリニストでは、
シャハム盤、パールマン盤、
セルゲイ・ハチャトリアン盤、
クラッゲルード盤が好きなのですが、
3つ挙げろといわれると、
どうしてもこの女性の3つの録音に
傾きざるを得ません。
こういう心に染み入る旋律の多い曲を、
中学生高校生に
聞かせるべきだと思うのですが…、
どうして学習指導要領では
グリーグのピアノ協奏曲なのか?
よほど音楽センスのない文科省の役人が
選定しているのではないかと
疑ってしまいます。
さあ、このむせび泣く
シベリウスの旋律をお楽しみ下さい。
(2020.4.19)