「難しいので流行らない」第2番が収録されています

サン=サーンス:チェロ作品全集

いつぞや東京へ行った際、
中古CDショップで
見つけてしまいました。
サン=サーンスのチェロ協奏曲は
第1番だけが有名で、
第2番を収録しているCDが
意外に少ないのです。

サン=サーンス:チェロ作品全集
ピオヴァーノ(チェロ)
ベッルーギ(指揮)
テアトロ・マッルチーノ管弦楽団
カルージ、プレイエル(ピアノ)
〔ELOQUENTIA〕

多くの有名チェリストは、
サン=サーンスの1番に、
チェロソナタ等を絡めるか、
シューマンかラロのチェロ協奏曲を
カップリングするか、
どちらかなのです。
第2番は、なんでも作曲者自身が
「難しいので流行らないだろう」と
言ったとか言わないとか。

聴いてみると、チェロの独奏部は
何やら技巧を凝らした曲作りで、
難しそうです。したがって
印象に残りにくいと思われます。
作曲者晩年の作品なので、
やや小難しい作品になったのかも
しれません。

このピオヴァーノというチェリスト、
今まで知りませんでした。
名前とひげ面から判断すると
イタリア人だと思われます。
さぞかし陽気でにぎやかな
音色を出すのかなと思いきや、
端正で真面目な弾き方でした。

さらにこの盤は2枚組で
チェロの室内楽作品まで
全部収録しています。
何ともお買い得感満載です。

参考までに収録曲一覧です。

CD1
1. チェロ協奏曲第1番イ短調op.33
2. チェロ協奏曲第2番ニ短調op.119
3. チェロソナタ第2番ヘ長調op.123
CD2
4. 「白鳥」(チェロと2台ピアノ版)
5. チェロソナタ第1番ハ短調Op.32
6. チェロとピアノのための組曲Op.16
7. ロマンス ヘ長調Op.36
8. ロマンス ニ長調Op.51
9. アレグロ・アッパショナートOp.43
10.サッフォー風の歌 Op.91
11.ガヴォット(遺作)
  (ピアノ伴奏版世界初録音)

(2020.5.4)

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