最も偉大な作曲家・ベートーヴェン

クラシックCDこの曲ベスト3 File-011

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92

私はベートーヴェンを
最も偉大な作曲家だと確信しています。
そのベートーヴェンの、
第一に取り上げるべき作品は?
第九でもなく英雄でもなく
皇帝でもなく月光でもなく、
第7交響曲です。
ベートーヴェン特有の
気むずかしさを微塵も感じさせず、
リズム感溢れる明るい交響曲です。
私が最近好んで聴いている
3枚を取り上げます。

クライバー(指揮)
ウィーン・フィル(1976年録音)

この盤を外すわけにはいきません。
天下の名盤。
躍動感みなぎる興奮度抜群の演奏です。
録音から40年経っても
少しも色褪せることのない演奏です。
これとは別の演奏で、映像もあります。
映像はさらにクライバーの
しなやかな棒さばきも堪能できます。
(レーザー・ディスクで
所有しているのですが、
プレーヤーが故障して
現在観ることができないでいます。)

小澤征爾(指揮)
サイトウ・キネン・オーケストラ
(1993年録音)

あまり評判の芳しくない盤ですが、
20数年前、NHKで放送された
このコンサートを観て、
作品の素晴らしさを
実感した記憶があります。
以来、何度も聞いた愛聴盤です。

ハーゼルベック(指揮)
ウィーン・アカデミー管
(2015年録音)

最新の録音から1枚。
第7交響曲初演当時の楽器、
いわゆる古楽器を用いて、
当時の演奏スタイルで、
しかも初演された会場で録音したという
気合いの入った盤です。
古楽器でありながら、
悠然と構えた味わいのある演奏です。

「クラシック音楽この曲ベスト3」
というタグで、
ここまでの10作品は
ドヴォルザークガーシュイン
シベリウスモーツァルト
ショパンチャイコフスキー
リムスキー=コルサコフ
ラヴェル伊福部昭ヴィヴァルディ
肝腎の作曲家を
忘れていたわけではなく、
あえて後回しにしました。
冒頭に書いたとおり、
私はベートーヴェンを
最も偉大な作曲家だと確信しています。
しかし、
その音楽はややもすると難しく、
格調が高すぎる一面もあり、
聴き慣れないと
消化不良を起こす可能性があると
考えるからです。
今年はベートーヴェン・イヤー。
どんどんベートーヴェンを
聴いていきましょう。

(2020.6.7)

コメントを残す