クラシックCDこの曲ベスト3 File-011
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
私はベートーヴェンを
最も偉大な作曲家だと確信しています。
そのベートーヴェンの、
第一に取り上げるべき作品は?
第九でもなく英雄でもなく
皇帝でもなく月光でもなく、
第7交響曲です。
ベートーヴェン特有の
気むずかしさを微塵も感じさせず、
リズム感溢れる明るい交響曲です。
私が最近好んで聴いている
3枚を取り上げます。
クライバー(指揮)
ウィーン・フィル(1976年録音)
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/06/2020.06.07-1.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
この盤を外すわけにはいきません。
天下の名盤。
躍動感みなぎる興奮度抜群の演奏です。
録音から40年経っても
少しも色褪せることのない演奏です。
これとは別の演奏で、映像もあります。
映像はさらにクライバーの
しなやかな棒さばきも堪能できます。
(レーザー・ディスクで
所有しているのですが、
プレーヤーが故障して
現在観ることができないでいます。)
小澤征爾(指揮)
サイトウ・キネン・オーケストラ
(1993年録音)
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/06/2020.06.07-2.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
あまり評判の芳しくない盤ですが、
20数年前、NHKで放送された
このコンサートを観て、
作品の素晴らしさを
実感した記憶があります。
以来、何度も聞いた愛聴盤です。
ハーゼルベック(指揮)
ウィーン・アカデミー管
(2015年録音)
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/06/2020.06.07-3.jpg?resize=300%2C270&ssl=1)
最新の録音から1枚。
第7交響曲初演当時の楽器、
いわゆる古楽器を用いて、
当時の演奏スタイルで、
しかも初演された会場で録音したという
気合いの入った盤です。
古楽器でありながら、
悠然と構えた味わいのある演奏です。
「クラシック音楽この曲ベスト3」
というタグで、
ここまでの10作品は
ドヴォルザーク、ガーシュイン、
シベリウス、モーツァルト、
ショパン、チャイコフスキー、
リムスキー=コルサコフ、
ラヴェル、伊福部昭、ヴィヴァルディ。
肝腎の作曲家を
忘れていたわけではなく、
あえて後回しにしました。
冒頭に書いたとおり、
私はベートーヴェンを
最も偉大な作曲家だと確信しています。
しかし、
その音楽はややもすると難しく、
格調が高すぎる一面もあり、
聴き慣れないと
消化不良を起こす可能性があると
考えるからです。
今年はベートーヴェン・イヤー。
どんどんベートーヴェンを
聴いていきましょう。
(2020.6.7)