わかりやすいクラシック音楽の代表格

クラシックCDこの曲ベスト3 File-019

ムソルグスキー・組曲「展覧会の絵」〔管弦楽版〕

わかりやすいクラシック音楽の
代表といえば「展覧会の絵」。
冒頭のメロディは誰しも一度は
耳にしたことがあるはずです。
もともとピアノ曲として
作られましたが、
今ではラヴェル編曲による
管弦楽版が一般的でしょう。

アバド(指揮)
ベルリン・フィル

華やかであり、緻密であり、
色彩豊かであり、
管弦楽としての楽しみを
満喫させてくれる演奏です。
併録されている合唱付の管弦楽曲も
聴き応えがあります。

クリヴィヌ(指揮)
ルクセンブルク・フィル

最近はこればかり聴いています。
ベートーヴェン交響曲全集で
素晴らしい演奏をみせた
老匠・クリヴィヌ。
洗練された音作りと
クリアで鮮明な録音。
オーケストラ曲は
こうでなければという1枚です。
併録されている「シェヘラザード」も
素晴らしい演奏です。

カヒッゼ(指揮)
トビリシ交響楽団

隠れた名盤です。
中古を格安で購入しましたが、
不思議な魅力を湛えた
指揮者とオーケストラです。
無名の若手かな、と思い
調べましたが、1936~2002。
すでに亡くなって久しいのでした。
他の録音も聴きたいと思い
検索しましたが、
なかなか見つかりません。

ラヴェル編曲管弦楽版以外にも、
多くの音楽家が
管弦楽編曲を施している上、
協奏曲版、室内楽曲版、
吹奏楽版まであるのですから、
まさに百花繚乱です。

そうした版の違いを問題にせず、
美しい演奏だと私が感じているのが
この3枚です。

もちろん名演揃いの名曲です。
オーケストラの
色彩豊かな演奏のデュトワ盤、
ピアノオリジナル盤との
対比が楽しめるアシュケナージ盤、
彫りの深い表現が
味わい深いヴァント盤、
ストコフスキー編曲の愉しい
セレブリエール盤、
往年の名盤のライナー盤、
隠れた名盤ジュリーニ盤(旧盤)、
協奏曲仕様のブラシチコフ盤、
それぞれ楽しんでいます。
21世紀に入ってからの盤が
クリヴィヌ盤のみですので、
そろそろ新しい演奏を
物色しようかなと思っています。
最近出されたロト盤をねらっています。

(2020.8.16)

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