クラシックCDこの曲ベスト3 File-024
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
チャイコフスキーの第6交響曲は、
「悲愴」という表題が示すように
聴いて元気が出てくるような
曲ではありません。
しかし、ところどころに
美しい旋律がちりばめられた、
チャイコフスキーならではの名曲です。
クルレンツィス(指揮)
ムジカエテルナ(2015年)
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/10/2020.10.05-1.jpg?resize=700%2C700&ssl=1)
3年ほど前に出た
比較的新しい録音です。
私はこの盤が現時点での
№1ではないかと思います。
緊張感が漲り、
若々しくエネルギッシュな演奏が
展開されます。
指揮者クルレンツィスは
近年注目を浴びている鬼才です。
ゲルギエフ(指揮)
ウィーン・フィル(2004年)
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/10/2020.10.05-2.jpg?resize=700%2C700&ssl=1)
この盤の聴き所は弦の美しさです。
ウィーン・フィルのアンサンブルの
素晴らしさを堪能すべきディスクです。
そして指揮者ゲルギエフの
大胆かつ細心の指揮。
4番、5番とともに第6番も
長く聴き続けることのできる演奏です。
ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィル(1960年)
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/10/2020.10.05-3.jpg?resize=700%2C700&ssl=1)
もはや古典的な
演奏となってしまいましたが、
時折このディスクを引っ張り出して
しみじみと聴いてしまいます。
ゲルギエフ盤のような
美しさがあるわけでもなく、
クルレンツィス盤のような
若々しさがあるわけでもなく、
極めて無骨な演奏とでも
言えるでしょうか。
でも、この曲で3枚選ぶとき、
この盤をどうしても
外すことができません。
この3枚以外にも
素晴らしい演奏が目白押しです。
4種のカラヤンの新旧の盤、
アバド盤、フリッチャイ盤、
バーンスタイン盤等々。
交響曲を丸々1曲聴き通すのは、
クラシック好きでないと
難しいのかも知れませんが、
最も手軽にできる芸術鑑賞です。
クラシック音楽、
芸術の秋にいかがですか。
(2020.10.5)