BOX「ベートーヴェン再発見」でベートーヴェン再発見!

「ベートーヴェン再発見」

今年2020年がベートーヴェン
生誕250年ということで
クラシックCD界はベートーヴェンの
注目盤ラッシュが続いています。
ほとんど手を出していないのですが、
これだけは買ってしまいました。
大満足です。
なんとも盛りだくさんの
「ベートーヴェン再発見」。
その名の通り、
ベートーヴェンを再発見できます。

「ベートーヴェン再発見」〔Alpha〕

Disc1-6:交響曲全集・序曲集
・交響曲第1番ハ長調Op.21
・交響曲第2番ニ長調Op.36
・交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
・交響曲第4番変ロ長調Op.60
・交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
・交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
・交響曲第7番イ長調Op.92
・交響曲第8番ヘ長調Op.93
・交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
・「コリオラン」序曲Op.62
・「エグモント」Op.84~序曲
・「アテネの廃墟」Op.113
  ~序曲・トルコ行進曲
・「献堂式」序曲Op.124
アニマ・エテルナ・ブリュッヘ
ジョス・ヴァン・インマゼール(指揮)

まずは交響曲全集です。
速めのテンポで
ぐいぐいと責め立てるような
ベートーヴェンです。
インマゼールの鋭さが
よく表れた演奏といえます。
買おう買おうと思っているうちに
品切れだった全集でしたが、
ようやく味わうことができました。

Disc7-12:
 交響曲全集(リスト編曲ピアノ版)
・交響曲第1番ハ長調Op.21
・交響曲第2番ニ長調Op.36
・交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
・交響曲第4番変ロ長調Op.60
・交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
・交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
・交響曲第7番イ長調Op.92
・交響曲第8番ヘ長調Op.93
・交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
ユーリ・マルティノフ(フォルテピアノ)

そしてリストによるピアノ編曲版
交響曲全集です。
しかもフォルテピアノによる演奏。
前後の音が重ならず
一音一音がはっきりと聴こえる
フォルテピアノ。
受ける印象が大分異なります。

Disc13-15:ピアノ協奏曲全集
・ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
・ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
・ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
・ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調
  Op.73「皇帝」
・ピアノ協奏曲第6番ニ長調Op.61a
 (原曲:ヴァイオリン協奏曲
      ニ長調Op.61)
アルテュール・スホーンデルヴルト
(フォルテピアノ)
クリストフォリ

そして大注目はこのセットです。
単なるピアノ協奏曲全集では
ありません。
極めて小編成(20人)のオーケストラと
フォルテピアノによる演奏なのです。
フォルテピアノによる
ピアノ協奏曲全集は、
レヴィン盤とインマゼール盤を
持っているのですが、それらとは
伴奏のオーケストラの音が
全く異なるのです。
まるで室内楽演奏のようです。
オーケストラの中には
名だたる名手も含まれていて、
素晴らしい音を奏でています。
まさしくベートーヴェン再発見です。

Disc16:ピアノ・ソナタ集
・ピアノ・ソナタ第14番
  嬰ハ短調Op.27-2「月光」
・ピアノソナタ第21番
  ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
・ピアノソナタ第17番
  ニ短調Op.31-2「テンペスト」
アレクセイ・リュビモフ
(フォルテピアノ)

Disc17:ピアノ作品集
・創作主題による
  32の変奏曲ハ短調WoO.80
・ピアノ・ソナタ第19番
  ト短調Op.49-1
・幻想曲ト短調Op.77
・ピアノ・ソナタ第20番
  ト長調 Op.49-2
・15の変奏曲とフーガ変ホ長調
  Op.35「エロイカ変奏曲」
オリガ・パシチェンコ(フォルテピアノ)

最後の2枚はフォルテピアノによる
独奏曲です。
ベテラン・リュビモフも
聴きどころ満載なのですが、
パシチェンコも素晴らしいです。

ここにフォルテピアノによる
ピアノソナタ全集が加わっていれば
完全無欠なのですが、
欲張ってはいけません。
この2枚でもかなりの価値があります。

本当にベートーヴェンを
再発見できた気分です。
コストパフォーマンスの
極めて高いボックスです。
売り切れ絶版になる前にどうぞ。

※2020年10月段階ではHMVで
 セール品として
 3790円で販売されています。
 私はこのボックスを
 4月頃Amazonで2160円という
 とんでもない安値で購入しました。
 物の値段というのは今どのように
 決められているのでしょう?

(2020.10.24)

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