ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ全集
前回に引き続き、
思わず手を出してしまった
未知のCDを取り上げます。
ベートーヴェンの
ヴァイオリンソナタ全集です。
曲ではなく演奏者が未知なのです。
ベートーヴェン:
ヴァイオリンソナタ全集
Aaron Berofsky (vn)
Phillip Bush (p)
〔BLOCK M RECORDS〕
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/11/2020.11.03-1.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
聴いてみるとなかなかいい演奏です。
心地よい演奏です。
超絶テクニックで
無理矢理弾ききったり、
独自の解釈を知らしめようというような
とんがった演奏でもなく、
作品に誠実に向かい合った演奏だと
感じました。好感が持てます。
録音もクリアであり、
スピーカーからいい音が鳴り響きます。
私は多くを聴き分けられる耳を
持っているわけではありませんが。
この Berofusky (ベロフスキと
発音すると思われる) という
ヴァイオリニスト、
ネットで検索しても
ほとんど情報が出てきません。
しかしYouTubeには
チャンネルを開設していました。
CDのレーベルも
これまで聞いたことのないものです。
HMVやタワーレコードのサイトの
レーベル一覧にも掲載されていません。
しかもデジパックの仕組みも
これまで見たことのない
3枚収納方式です。
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/11/2020.11.03-2.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
2枚目、3枚目の取り出し方がわからず、
危なく破壊してしまうところでした。
![](https://i0.wp.com/www.xn--68j2bd00b5dpc7181c2ssb6kvp57b6yf.club/wp-content/uploads/2020/11/2020.11.03-3.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
しかしながら、優秀な録音と
デザイン性の高い
洗練されたパッケージであり、
注目に値するレーベルであると
感じました。
そうした点も含めて、
新発見の多いCDであり、
満足しています。
私はずっと
オイストラフ&オボーリン盤、
クレーメル&アルゲリッチ盤、
ムター&オーキス盤を
愛聴してきました。
この3つさえあればいいだろうと
思っていたのです。
ところがベートーヴェン・イヤーという
こともあり、ここ半年で
グリュミオー&ハスキル盤、
ザイラー&インマゼール盤を購入し、
それぞれの素晴らしさを味わうとともに
この曲集の奥の深さを体感できました。
そこで次は、と思っていたところ、
Amazonでまたとんでもない価格
852円で販売していたので、
つい手を出した次第です。
買って正解でした。
クラシックCDの世界はまだまだ広く、
愉しみは尽きません。
(2020.11.3)