素敵なクラリネット室内楽作品集

ウェーバー、フンメル、そしてライヒャ

先日購入したCD-BOX
「vivarte 60CD collection Vol.2」を、
一枚一枚じっくり味わうように
聴いています。
中でも今後愛聴盤となりそうなのが
この一枚です。
ナイディックとラルキブデッリによる
クラリネットのための室内楽曲集です。

Weber・Reicha・Hummel
Clarinet Quintets & Quartet

ウェーバー:
 クラリネット五重奏曲変ロ長調
フンメル
 クラリネット四重奏曲変ホ長調
ライヒャ:
 クラリネット五重奏曲変ロ長調

チャールズ・ナイディック(cl)
ラルキブデッリ
 ヴェラ・ベス(vn)
 ルシー・ファン・ダール(vn)
 ユルゲン・クスマウル(va)
 アンナー・ビルスマ(vc)
録音:1993年

「vivarte 60CD collection」第1集では、
このメンバーによるモーツァルト
クラリネットのための室内楽作品集が
収められていました。
そちらも素敵でしたが、
こちらも聴き応えがあります。

1曲目のウェーバー
クラリネット五重奏曲ですが、
弦楽が単純な伴奏に回る部分が多く、
室内楽作品でありながらも
クラリネットがほぼ主役に位置する
協奏曲的な作風の作品です。
躍動感のあるクラリネットが
聴きどころといえるでしょう。

2曲目、
フンメルのクラリネット四重奏曲。
もしかしたら、
珍しい曲なのかもしれません。
他の演奏を探してみたのですが、
CDはあまり多く出てはいないようです。
こちらはしっかりと
弦楽が絡みついてくる室内楽曲です。
バセット・クラリネットの
ややくすんだような音色の方が、
弦楽としっかり馴染み、
味わい深く聴こえてくるような
気がします。

3曲目、ライヒャ
クラリネット五重奏曲には、
ヘ長調のOp.107と、
変ロ長調のOp.89があるのですが、
本盤に収められているのは
後者の方です。
メロディの美しい曲であり、
明るい気分にさせてくれます。

数年前から
クラリネットの音色が好きになり、
CDもいくつか購入していたのですが、
その多くがクラリネット協奏曲でした。
これからは
クラリネットの室内楽作品に
目を向けてみたいと思います。
やはり音楽は愉しい。

(2021.7.31)

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