バッハ・ザクセン選帝侯アウグスト二世の命名日祝賀のためのカンタータ

よくわからないながらも愉しんでいます

合唱曲が好きで、
バッハのカンタータも
好んで聴いていました。
コープマンの指揮したカンタータ全集も
1セット3~4枚組のものを全20巻、
すべて購入し、
60数枚のCDを聴きました。
でも…、困ったことに、
それら一曲一曲の違いが
よくわからないまま
20数年間過ごしています。
この「vivarte 60CD collection」にも
バッハのカンタータが
収められています。
その一枚が本盤です。

バッハ:
ザクセン選帝侯アウグスト二世の
命名日祝賀のためのカンタータ

J.S.バッハ:
 カンタータ第206番
  「忍びよれ、たわむれる波よ」
  BWV.206
 カンタータ
  「いざ、勇ましきラッパの
  嚠喨たる調べよ」BWV.207a

ルート・ツィーザク(S)
マイケル・チャンス(C-T)
クリストフ・プレガルディエン(T)
ペーター・コーイ(B)
フリーダー・ベルニウス(指揮)
コンチェルト・ケルン
シュトゥットガルト室内合唱団
録音:1990年

2曲とも大編成の管弦楽を用いた
壮麗な響きを愉しめる
作品となっています。
曲の構成としては、先日取り上げた
ボッケリーニスターバト・マーテル
対極にあるような作品です
(死者を悼む音楽と国王を讃える曲とで
大きな違いがあるのは当然ですが)。
これら2曲は
バッハの世俗カンタータの中でも、
最も編成が大きく、
ライプツィヒ市の
公式行事の性格も帯びた
一連の作品として作曲されました。

ソリストに古楽界の
有名どころを揃えているため、
歌についてはどの部分をとっても
十分に愉しめます。
特にソプラノのツィーザクの美しさと
テノールのブレガルディエンの
伸びのある声が秀逸です。

そして合唱の美しさ・精緻さも
特筆ものです。
ベルニウスの指揮する
シュトゥットガルト室内合唱団は
弛緩することなく緊張感を持って
きびきびと音楽を進行させています。
音楽が重苦しく
停滞することがありません。
古楽オーケストラの
コンチェルト・ケルンもそれに応えて
申し分ない演奏を展開しています。

それでいながらこの2曲が
膨大なバッハのカンタータ群の中で
どのような位置づけなのか、
今ひとつ理解できていません。
それぞれのカンタータの成り立ちや
歌詞の意味をとらえられないと
いけないのでしょうが、
あまりそうした「勉強」は
したいと思いません。
とりあえずは聴いて愉しいと
感じられるものを
聴き込んでいきたいと思います。

(2022.4.2)

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